• 川上ーショットン ゆり

悲劇のスコットランド女王が愛した貴族の保養地 バクストンーBuxtonー


先日、イギリス全土でイベント「Heritage Open Day」が開催されました。

このイベントでは普段見られることのない歴史的建造物にツアーガイドさんや関係者の方が希望者を特別に無料で入れてくださるという催しが各地で開催されます。

チャッツワースやハドンホールのあるベイクウェルからも車で30分弱のところに位置する湧き水の里、バクストン(Buxton)へ。


バクストン市街のマップ

バクストンで開催のイベントのうちの一つ、

「オールドホールホテルをメアリー女王の案内で見学する」

というイベントに参加してきました。

オールドホールホテルのウェブサイトはこちら ←クリックすると公式ホームページに飛びます



こちらがオールドホールホテルの正面玄関、そして玄関の近影。


ちょっと分かりにくい写真ですが

「スコットランドのメアリー女王 ここに1576から1578年まで滞在す」

と書いてあります。

ですがそんな昔からホテルだったかというとそうではなくて、最初は小さなイン(宿屋)だったそうです。メアリー女王が滞在したのはその中の塔。


こちらの写真はホテルを横から見た写真。

一つのフロアにつき、10個の窓が横に並んでいるのが見えますか?

メアリー女王が滞在した時に建立された塔の部分は真ん中の部分だけで、後は増築されたのだそう。

なので、左端から数えて二つと右端から数えて三つまでが増築部ですね。

昔は四階建てだったのですが、道路が整備された時にそれまでの一階部分が半地下になってしまったとのこと。

バクストンへの道は整備されるまで物凄い悪路だったそうで、やっと温泉に着いて温かいお湯で体を休めるのがどれだけ贅沢なことだったか、想像に難くないですね。

メアリー女王は馬に乗ってやってきたそうで、もともとリュウマチだったから湯治に訪れたというのに、ここに来る道すがらお尻を痛めたんだそうです。


これらの説明は全てこちらのジェインさんという現地のガイドさんが、なんとメアリー女王になりきって説明してくれました。

大変朗らかながらも時々悲しい顔をしつつ悲劇の女王メアリーになりきって説明してくれたジェインさん。

イベント会社を通してお仕事を請けてますが、個人でも有料でガイドして貰えるそうです。

11時に開始のこのツアーは、一階にある大きな個室に参加者10名が円座になってメアリー女王を囲みます。

彼女の人生を簡潔にまとめて語った上で、何故バクストンに来たのかを説明してくれました。


説明が終わるとホテルの外へ。

外からホテルを見て、どこが増築部分であったかを手で示してくれます。

女王様の後ろに見えるのはオペラハウスです。

この装束で外を歩き、女性には「Good morning, my lady」そして男性には「 Good morning, my lord」と話しかけていました。

イギリス人は普通に「Good morning 」と何事もないかの様に返して通り過ぎるのですが、道行く外国人観光客の方々は歓声をあげて写真を撮って居ました。

さて、その後は再びホテル内に入ります。


いざ、二階にあるQueen Mary’s bower(ボウワーは「気持ちの良い木陰」等の意味ですがこの場合は「部屋」という意味でしょう)へ。

女王様自らが開けようとするも何故か鍵が掛かっており、メイドさんにお願いして鍵を貰いました。

「はいどうぞー」と渡された鍵で開けて入る女王様を見て参加者が(私以外は全員イギリス人だったと思います)

「はいどうぞー、ですって、女王様に向かって」や「ご自分で開けるなんてねえ、女王様なのに」とか口々に言っていて楽しかったです。

イギリス人は毒のない揚げ足取りが大好きなのです。勿論毒のある揚げ足取りも好きな人は多いですが。


そして部屋の中へ。

この部屋が実際に400年以上も前にメアリー女王の寝屋だったなんて、不思議な気持ちでした。

しかもこのお部屋は一般のお客様も予約可能です。

そのお値段も一泊約£130からと結構リーズナブルな設定です。


お部屋で説明は終わり、質問はありませんかとおっしゃる女王様に

「写真を一緒に撮っていただけませんか」とお願いして記念撮影しました。

快諾してくれて、参加者の一人が撮ってくださった写真です。


ホテルでのイベントが終わり、その後はホテル内のカフェでランチを頂きました。

ホテル内にはレストランとカフェがあり、レストランに行くと感じの良いウェイターさんから

「こちらは3コースのランチになります、カジュアルに食事をしたいときはカフェも有りますよ」と教えていただけたので、カフェへ。

ちょうどランチタイムだったのでキッパー(燻製の魚)の乗ったグリーンピースのリゾットを頂きました。

お客様たちもスーツ姿の紳士たちが多かったですが、さすがイギリスと思ったのはランチにアルコールをいただいていた事ですね。


ランチの後はホテルを後にして、次の目的地、キャベンディッシュ アーケードへ。

こちらは昔の大浴場跡をショッピングセンターに変えてしまったという美しさとショッピングの楽しさを兼ね備えた場所。

建物も素敵だし

外観です。天気が悪いのはイギリスのお約束。でもすぐ晴れたりします。


建物内。

外観からはあまり想像がつかないモダンで綺麗なショッピングセンターです。壁のミントン タイルの色が綺麗ですね。

このタイルは、浴場だった時からの物だそう。

ミントン タイルというと、イギリスのヴィクトリア時代に建てられたちょっと洒落たお家なら玄関ホールの床がミントン タイルだったりします。

ミントンタイルはストーク オン トレントで作られ、ウェストミンスター寺院のタイルもミントン タイルです。


中に入るとすぐに素敵なギフトショップ屋さんの アティカス ブー(Atticus Boo)さんへ。

こちらはキッチン用品から本、アクセサリーまで様々なギフトが所狭しと陳列されています。

子ども用品も扱っているので、お土産を兼ねた出産祝いやお誕生日祝いにも良いですね。


このお店で特筆すべきは、床!

このキャベンディッシュ アーケードは、ローマ人がこの地に発見して岩風呂として始まった温泉を、のちに貴族が大理石等を用いて贅を尽くした大浴場にしました。

その時の名残がこちら。

なんと床が硝子張りになっていて、昔の温泉への階段が見えます。

この建物内にはまだまだ見るべきところがありそうです。

他の店舗は、アクセサリー屋さんやヴィンテージの服と家具のお店。


こちらは展示のソファも売り物でした。ヴィンテージファッションのお店なのですが、ちょっと気取ったイギリスのデザイナーブランドのヴィンテージなどが格安で売られています。

お洒落好きな方は必見とお見受けしました。

今回はこれにて時間切れとなってしまったのですが、バクストンにはまた近々参ります。

また報告をさせていただきますね。

#バクストン #ダービシャー #素敵な田舎町 #ピークディストリクト #貴族の温泉街

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