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ウェルドレッシング祭りとティシントン村


今回はピークディストリクト国立公園内の小さな可愛い村、ティシントンTissingtonと、ダービシャーでの夏のお祭り、ウェルドレッシング祭りをご紹介します。

まず、ティシントンの地理を。

ダービシャー州にあり、以下は近隣の主な街や村からの車での移動時間です。

・湧き水の里で有名なバクストン 30分弱

・アンティークショップとシュローヴタイド、ジンジャーブレッドで有名なベーカリーのあるアシュボーン  15分

・ハドンホールやチャッツワースの城下町的でタルトで有名なベイクウェル 30分弱

・アンティークショップ、素敵なティールームと可愛らしい建物のリーク(スタフォードシャー) 37分

17世紀初頭にフィッツハーバート家という貴族が建てたティシントン ホールという大きなお屋敷には今もその子孫のフィッツハーバートご夫妻がお住まいです。

フィッツハーバート一家はすべての建物と土地を所有しているので、領主様ですね。

この村に引っ越してくる時には家を買うのではなく、借りるのですが、村の住民たちはなかなか引っ越して行かないそう。

そのおかげで、中世の雰囲気と自然が今も色濃く残る素敵な村となっています。

公式ウェブサイトがとても充実してるので、私が改めて特に書くこともないほどですが、これからの季節に訪れたい方に、特にお知らせしたいことが。

この村はウェルドレッシング祭りに参加しています。

今年の開催日は5月25日から31日まで。

このウェルドレッシングとは、ペイガン(土着信仰の異教徒)からのお祭りからクリスチャンが取り入れて今に至るお祭りの一つで、清い水をあたえてくれる井戸に感謝の気持ちを現す為に井戸を飾るお祭りです。

このウェルドレッシングを開催している地域は主にダービシャー州、そして州境に面しているスタフォードシャー、チェシャー等の小さな街や村が多いです。

プディングで有名なベイクウェルも毎年参加していて、今年は6月25日から7月3日までの開催。

以前記事にしたイーム村も今年は8月の27日から9月の3日まで開催するそうです。

あの村は井戸と切っても切れないご縁がありますので、きっと盛大でしょうね。

この様に、村や街によって開催日が違いますので、お目当の村や街の開催日を必ずご確認下さい。

古いお祭りなので、その手法も古いまま、人工の物は一切使わないそうです。


こちらの写真は昨年のベイクウェルでのウェルドレッシングの装飾の一つ。

装飾がすべて花びら・つぼみ・葉っぱ・苔・木の枝などの自然の素材でできています。

近くに寄って見ると大変緻密ですね。

土台となるのは、木の板。そこに粘土を押し付けて土台を作り、花びらなどを一つ一つ手作業でつけていきます。


昨年のティシントン村の様子です。

こちらの ホームページより)

テーマとデザインは何ヶ月も前から決められ、毎年違います。

この井戸のテーマはアダムとピーターラビットの仲間たちだったんですね。ティシントン村にはこのほかにも複数の井戸がありますので、各井戸によってテーマとそれを仕上げるチームが違います。

村を挙げての大行事なのです。

なんとこのティシントン村のホームページでは、その作業の過程を長時間かけて撮影したものが観られますので、ご興味のある方は是非、ご覧になってくださいね。

ティシントン ホールには5エーカーの庭もあり、そのお庭は普段は一般公開されていませんが、オープンガーデン イベントにも参加していますのでその時には有料で公開されています。

今年の開催は5月29日、そして8月28日、どちらもバンクホリデーの月曜日(祝日)ですね。

5月29日は参加できないのですが、8月28日の開催日にはわたくしも参加しようかと思います。

参加要項は大人一人6ポンド、お子様無料。

時間は午後12時から午後3時までで、ホールのお隣にあるハーバーツ ファインイングリッシュ ティールームスにてクリームティーがお値段に含まれているそうです。

このホールに今もお住いのサー リチャード &レイディ フィッツハーバートご夫妻もとても気さくでフレンドリー、大変チャーミングな方々です。

お庭を散策している時に話しかけてみると、きっと楽しいお話が聞けるかもしれません。

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